タイヤの✅check ポイント


◆暑い夏は 特に!ヒビ割れタイヤが危険です!


タイヤはバームクーヘンの様に何層かの構造を重ね合わせて作られています。大まかにはこの図の様なイメージですが、実は一つに見えるトレッド部とサイドウォール部も別々の部材でそれぞれ役割に応じた材料のゴムで製造され重ねて加硫接着されています。


タイヤの表面にひび割れが発生すると、(この時点で劣化しています)本来のグリップ性能は失われているのは当然ですが、ひび割れはタイヤの層間を貫く断層となり水分の侵入によって各層を接着している接着剤の強度を低下させます。

 

 

特に夏場は気温が上がり内部に侵入した水分の浸透と酸化が加速されます。

路面温度も非常に高温となるためダメージを持ったタイヤはより強度が低下します。

 

写真は当店で交換作業した一例で、一見扁摩耗に見えますが劣化したスタッドレスタイヤを履き続けた結果、ラジアルタイヤの構造材であるスチールベルトが酸化断裂しタイヤの◎真円を保てなくなり凸部分から摩耗した事例です。トレッドのラインがウネウネと曲がっている様子が分かると思いますが、キャップ層とスチールベルト層もほとんど剥離し部分的にしかつながっていません。いつ破裂してもおかしくない状態です。

この状態で自走来店された事に驚きでしたが、タイヤが楕円形で乗っていると当然異常を感じます。もしこの様な状態でしたら自走はせづレッカーを呼んでください!自信で車両から脱着される場合も空気を抜いてから作業しましょう!交換中に爆発する危険があります( ゚Д゚)


◆バルブの劣化!電位差腐食!!


ゴムバルブも消耗品です。純正で多く採用されているゴムバルブは劣化が無ければ一番トラブルの少ないバルブと言えます。

劣化の具合は条件差が大きく2年でダメになる場合も有れば5年を超えても目に見えるダメージが無い場合も有ります。
タイヤと同様ゴム製なので紫外線やオゾン劣化でひび割れたり、千切れたりする場合が有りますのでタイヤ交換と同時に交換をオススメします。当店のバルブは安心の日本パシフィック製バルブのみを使用します。


金属バルブはデザインや形状の種類が多く、ドレスアップ系のホイールには多く採用されています。リムを両面又は内側からゴムパッキンで挟み込みナットで締め付けるものが主流です。耐久性は高くタイヤを装着している場合内側のパッキンはほとんど劣化しません。デメリットとして激しい走りの車両では温度変化や振動でナットが緩みバルブが脱落したり、外的要因で折れる事も有ります。

バルブキャップもアフターパーツとして販売されています。見た目は奇麗ですが金属製の製品はバルブ本体との相性が悪いと電位差腐食を起こし固着したり、発生した結晶体がバルブコアを押し込みエア漏れを起こす場合も有ります。